SDGs × 大熊工業

大熊工業ならではのSDGs

“共創”を楽しみ、小さなアクションから人と未来に“よりそう”

SDGs(エスディージズ)とは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2015年9月に国連で採択されてから、世界全体の課題解消とともに持続可能な発展を目指し、2016年〜2030年までの国際的な開発目標として掲げられたものです。すべての人が平和と豊かさを享受できることを目指し、「17のグローバル目標(ゴール)」と「169のターゲット(達成基準)」で構成されています。

弊社は、インフラ整備、住宅建築、インテリア事業など、人の暮らしにまつわるものづくりに携わっていますが、会社の発展を追求しながらも、自然環境の保全、人権の尊重や育成など、身近な社会課題に、一企業としてどう向き合っていけるか、その方法を探ってきました。そうして、積み重ねてきた小さなアクションが、まさに、SDGsの概念にフィットしていました。

SDGsへの挑戦はまだ始まったばかりで、行動を起こすのに敷居が高いように感じる方もいるかもしれませんが、私たちのような中小企業の積極的な取り組みが刺激となり、誰もが始められる身近な活動として広がることを願っています。サスティナブルな社会の実現に向けて、大熊工業にしかできないSDGsを、これからも実行することで、誰かのSDGsへの一歩を踏み出すきっかけとなれるよう発信していきます。

具体的なSDGsアクション

<大熊工業全体の取り組み>

子どもの孤食をなくし、食育を推進する「おひさまキッチン」

お腹が空いているのに食べるものがない、親が働きに出ていて、会話もなく一人で食事をしている。そんな子どもたちの環境を少しでも改善したいという思いから「子ども食堂 おひさまキッチン」をスタートさせました。明るく清潔感のある食堂は、子どもたちに温かい食事を提供する場としてだけでなく、親子で一緒に安心して食事ができる場所を目指します。栄養のバランスの良いメニューは成長期の体づくりをサポートし、楽しい会話は、自然とコミュニケーション力を育てます。


給食のない日曜も心配せずに食事ができる「おひさまフードパントリー」

「子ども食堂 おひさまキッチン」を始めてから、給食がない土・日に食事が取れない子どもたちが多いことがわかりました。そんな子どもたちのために「おひさまフードパントリー」を開設。お腹を空かせている子どもたちや、忙しいお母さん、お父さんのために、手早く準備できる食料品を無料でお配りしています。弊社の主要事業で繋がりのある食品企業や、地元の農家の方にもご協力をいただきながら、活動しています。


だれ一人として取り残さない〜海外弱者支援

インドネシアの小さな縫製工房「イブイブファクトリー」とパートナーシップを結んでいます。縫製技術があっても、女性であること、障害があることが、安定した仕事獲得の大きな壁となっていた彼女たちにミシンを贈り、インテリア事業部KAJAのクッションカバーや布雑貨の製作を依頼しました。一時、取引が途絶えてしまった時期もありましたが、発注可能なアイテムを精査して取引を再開。土木事業のユニフォームを発注するなど、彼女たちの負担とならないことを前提に、今後も継続的に製作依頼をすることで支援を続けていきます。


<土木事業部の取り組み>

技能実習生の受け入れ

外国人技能実習制度は、日本で培われた技能や技術・知識を母国に持ち帰り、経済発展を担う目的で創設された制度です。当社ではベトナムから技能実習生を受け入れており、土木技術を始め、日本語や日本文化の習得に励んでいます。技術の習得に真摯に取り組む姿は、逆に学ぶべきことも多く、ともに働ける喜びを感じています。国籍にとらわれず共生できる、平等な職場環境の整備、人権への配慮を遵守しながら、今後も技能実習生の受け入れを継続していきます。


被災地に心を寄せ、元気を届ける

東日本大震災の直後、弊社スタッフは被災地の整備のため、現地に向かいました。被災現場を目の当たりにして感じたのは、復興には長い時間と継続的なサポートが必要であるということでした。弊社では、豪雨災害などで被害にあった地域のボランティア活動へ社員が参加しやすいように、従事した期間(最大3日間)を、特別休暇として付与する制度を取り入れています。また、東日本大震災復興の継続的な取り組みとして、毎年3月に被災地である福島から特産品を取り寄せ、社員に「美味しいもの制度」として支給。ベトナム人技能実習生への食材支援としても毎月1回、福島の美味しいお米と野菜を購入しています。


<建築事業部の取り組み>

日本の森林を元気にする

住宅設計・施工を主な事業とするKAJA DESIGN(カジャデザイン)では、東京都が推進する『とうきょう林業サポート隊』という森林の循環を促進するプロジェクトに、ボランティアとして参画しています。 住宅建築を事業とする上で多くの木材を使用しますが、未来ある子どもたちのためにも、持続可能な自然環境保持への取り組みに無関心ではいられません。地球の豊かな自然を守る活動に、継続的に参加していきます。


工事現場で出るゴミを適切に分別、3Rを推進する

2030年までに、危機物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減します。新築やリフォームの工事現場で出るゴミを適切に分別し、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3Rを実現します。


<インテリア事業部の取り組み>

働きがいへとつながる⽂化交流

インテリア事業部のショップKAJA(カジャ)では、インドネシアをはじめ、アジアで製作した家具や雑貨の輸入・販売業務を遂行するにあたり、現地の歴史、文化、社会情勢、職人たちを取り巻く環境を学習します。 実際に買い付けを行う際により深く製品と社会のつながりを認識し、販売業務の際にはより魅力を伝えられるよう積極的な異文化交流を経て、スタッフのスキルアップとモチベーションに繋げています。


古材を利⽤した家具づくり

KAJAでは、設立当初から積極的に古材(家や家具の廃材)を活用した家具を仕⼊れ、販売しています。新たに⽊材を伐採しないという環境保護の観点だけでなく、古材を使⽤することにより、KAJAらしいオリジナル性の高い商品としてアピールできるよう、これからも商品開発に力を入れていきます。